📅 2025-11-07 📰 日本経済新聞

不動産DX推進で業務効率30%向上、大手不動産会社が相次ぎシステム導入を発表

不動産DX推進で業務効率30%向上、大手不動産会社が相次ぎシステム導入を発表

不動産DX推進で業務効率30%向上

不動産業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速している。大手不動産会社3社は11月7日、AIを活用した物件管理システムや顧客マッチングシステムの導入を発表した。これにより、物件査定から契約までの期間が平均で40%短縮され、業務効率は30%向上する見込みだ。

特に注目されるのは、AIによる価格査定システムで、過去10年分の取引データと周辺環境情報を分析し、より精度の高い価格設定が可能になる。また、顧客の希望条件と物件情報を自動でマッチングする機能により、営業担当者の負担が大幅に軽減される。

不動産業界では人手不足が深刻化しており、DXによる業務効率化は喫緊の課題となっている。今回の取り組みは、業界全体の生産性向上のモデルケースとして期待されている。システムは2026年春から順次導入される予定で、中小企業向けのクラウドサービスとしても展開される見通しだ。

記事提供
日本経済新聞
公開日
2025-11-07
著者
経済部記者