不動産業界 用語集
不動産業界に関する専門用語を分かりやすく解説します。業界の最新トレンドであるDX・デジタル技術から、空き家問題、不動産取引、投資、法規制まで、幅広い分野の用語を網羅しています。
不動産DX・デジタル技術
- 不動産DX
- デジタル技術を活用して不動産業務のプロセスやビジネスモデルを変革する取り組み。業務効率化や顧客体験の向上を目指します。
- 不動産テック
- 不動産とテクノロジーを組み合わせた造語で、ITやAIなどの先端技術を活用した不動産サービスや製品の総称です。
- 電子契約
- 紙の契約書に代わり、インターネット上で電子的に契約を締結する仕組み。不動産取引のペーパーレス化と効率化を実現します。
- VR内見
- バーチャルリアリティ技術を活用して、現地に行かなくても物件内部を360度体験できる内見方法。遠方の顧客や時間制約のある顧客に有効です。
- AI査定
- 人工知能を活用して不動産の価格を自動算出するシステム。過去の取引データや周辺環境情報を分析し、迅速かつ客観的な査定を提供します。
- IoT活用
- スマートロックやセンサーなどのIoTデバイスを不動産に導入し、遠隔管理や自動制御を実現する技術。物件管理の効率化や居住者の利便性向上につながります。
- クラウドファンディング
- インターネットを通じて多数の投資家から少額ずつ資金を集める手法。不動産投資への参入障壁を下げ、小口投資を可能にします。
- ビッグデータ分析
- 膨大な不動産関連データを収集・分析し、市場動向の予測や投資判断、価格設定などに活用する手法。データドリブンな意思決定を支援します。
空き家問題・対策
- 空き家問題
- 人口減少や高齢化により増加する空き家が、防災・防犯・景観などの面で地域に悪影響を及ぼす社会問題。全国で約850万戸の空き家が存在します。
- 特定空き家
- 倒壊の危険性や衛生上の問題があり、周辺環境に悪影響を及ぼす空き家として行政が指定したもの。所有者に改善命令や強制代執行が可能になります。
- 管理不全空き家
- 適切な管理が行われておらず、将来的に特定空き家になる可能性が高い空き家。早期の改善指導により、問題の深刻化を防ぎます。
- 空き家バンク
- 自治体が運営する空き家の情報提供システムで、空き家の売却・賃貸を希望する所有者と利用希望者をマッチングします。地方移住促進にも活用されています。
- 2025年問題
- 団塊世代が後期高齢者となる2025年前後に、相続による空き家の大量発生や不動産市場への影響が懸念される社会問題。事前の対策が求められています。
- リノベーション
- 既存建物の性能を向上させたり、新たな価値を付加する大規模な改修工事。空き家を再生し、中古住宅市場の活性化に貢献します。
不動産取引・市場
- 仲介業務
- 不動産の売買や賃貸において、買主と売主、または借主と貸主の間に立って取引を成立させる業務。手数料収入を得るビジネスモデルです。
- 売買業務
- 不動産会社が自ら物件を購入して所有し、顧客に販売する業務。仲介とは異なり、在庫リスクを負いながら利益を追求します。
- 管理業務
- 賃貸物件のオーナーに代わって、入居者の募集や家賃徴収、建物のメンテナンスなどを行う業務。安定した収益源として重要です。
- 賃貸借契約
- 物件の所有者(貸主)と利用者(借主)の間で結ばれる、一定期間物件を使用する権利を定めた契約。家賃や契約期間、更新条件などが定められます。
- 中古住宅市場
- 新築ではなく、既に建築されて一度は使用された住宅の売買が行われる市場。リノベーションやインスペクションの普及により拡大しています。
- 住宅用地特例
- 住宅が建っている土地の固定資産税を軽減する制度。空き家を解体すると特例が適用されなくなるため、空き家問題の一因となっています。
不動産業界・企業
- デベロッパー
- 土地の仕入れから企画・開発・販売までを総合的に手がける不動産開発事業者。大規模なマンションや商業施設などを開発します。
- 不動産会社
- 不動産の売買・賃貸の仲介、管理、開発などを業として行う企業。全国に約50万社以上存在し、業界の中核を担っています。
- GDP貢献
- 不動産業が国内総生産に占める割合で、日本では約12%を占める重要産業。経済全体への影響力が大きい分野です。
- 法人数
- 不動産業界に登録されている法人の総数。日本では約50万社が宅地建物取引業の免許を持ち、事業を展開しています。
- 従業者数
- 不動産業界で働く人の総数。日本では約130万人が従事しており、雇用面でも重要な産業となっています。
サステナビリティ・環境
- ZEH(ゼッチ)
- ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、高断熱化と高効率設備により、年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロ以下となる住宅。環境配慮型住宅の代表例です。
- 省エネ性能
- 建物が消費するエネルギーを削減する性能。断熱材の使用や高効率設備の導入により、光熱費削減と環境負荷低減を実現します。
- サステナビリティ
- 環境・社会・経済の持続可能性を追求する考え方。不動産業界では、長寿命化や省エネ、地域貢献などが重視されています。
- カーボンニュートラル
- 温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ、実質的にゼロにする取り組み。不動産業界でもゼロエネルギー建築や再生可能エネルギー導入が進んでいます。
投資・金融
- 不動産投資
- 賃貸収入や売却益を目的として不動産を購入する投資手法。安定した収益性と資産保全性から、投資対象として人気があります。
- REIT(リート)
- 不動産投資信託のことで、多くの投資家から資金を集めて不動産に投資し、賃貸収入や売却益を分配する仕組み。少額から不動産投資が可能です。
- リバースモーゲージ
- 自宅を担保に生活資金を借り入れ、契約者の死亡時に不動産を売却して返済する高齢者向けの金融商品。老後資金の確保手段として活用されます。
- インスペクション
- 専門家による建物の状態調査のこと。中古住宅の売買において、建物の劣化状況や欠陥の有無を把握し、安心な取引を実現します。
法規制・制度
- 宅地建物取引業
- 不動産の売買・交換・賃貸の仲介や代理を業として行うこと。国土交通大臣または都道府県知事の免許が必要です。
- 宅地建物取引士
- 不動産取引の専門家として国家資格を持つ者。重要事項の説明や契約書への記名・押印など、法律で定められた独占業務を行います。
- 建築基準法
- 建物の安全性や衛生環境を確保するために定められた法律。構造や設備、用途などについて最低基準を規定しています。
- 固定資産税
- 土地や建物などの不動産を所有している者に課される地方税。毎年1月1日時点の所有者が納税義務を負います。
その他専門用語
- コリビング
- 個室とコミュニティスペースを組み合わせた新しい居住形態。多様な居住者が交流しながら生活し、共創的なコミュニティを形成します。
- 複合用途開発
- 住宅・商業・オフィスなど複数の用途を一つの開発プロジェクトで実現する手法。利便性の高い都市空間を創出します。
- オーナー
- 不動産の所有者のこと。賃貸物件では貸主として、賃料収入を得ながら資産を運用します。
- 資産価値
- 不動産が持つ経済的な価値。立地や建物の状態、市場環境などにより変動し、投資判断の重要な指標となります。